2015年9月27日日曜日

カルチャーショック・レッスン

ピアノ教室日記~箱崎編

今回もまた、音楽教室の見学の方がいました。
私の音楽教室日記を時々、観てくださっていた方で
音楽教室に通っている子のお母さんのお友だちのお子さん二人でした。

例によって、またもや、Mくんのレッスンの時間に(笑)
「なんで、今日も、俺の時間にくると〜???」
「そうなんよ~。何故かまっ◯ーの時間に来るよね~。」
それでも、今回の見学の方は、教室の子たち、みんな知らない子どもさんでした。

一瞬、すべての子がピアノの部屋に入って、とても賑やかに!
そのときKちゃんのおねえちゃんのYちゃんが、お部屋を覗いて
「わ~子どもがいっぱい! 宿題大会する人~!」といって
あっという間に、子どもたちを部屋から連れだしてくれました。
さすがYちゃん、その気のききかたといったら、私以上のものでした(笑)

レッスンを見学されたお母さんは、「カルチャーショックです!」と言われていました!
見学に来た子どもたちは、すぐに慣れて、ピアノ弾きた~いと言って弾いていました。
さて、この日のレッスンはどんなレッスンだったでしょうか。。。


まずは、見学前のMちゃんのレッスンの報告から。
Mちゃん、新しい曲の両手を半分までは、とっても上手に弾いていました!
本当にすごいです。
そして、後半の両手に挑戦!
ですが・・・すぐに、きちんと弾けないと嫌なMちゃんの目には、涙が溢れてきました。
その時の、Mちゃんと私の間に、なにか、以前とはちがったものがありました。
Mちゃんの、涙には、苦しみはなく、私も、なぜかもう大丈夫だと思えたのです。
なので、涙を流しているMちゃんを見ながらも、「はいはい、頑張れ~」という感じで、
弾き込んでいきました。
レッスンが終わってから「今日、Mちゃん泣いた!」と自分で言ってました。
「何で涙が出たんだろうね~。悲しかった?悔しかった?」と聞くと、
「いや、Mちゃんは、そういう体質なの、弾けんかったら、涙がでるんよね。」と
さらりと言っていました。そして、二人で顔を見合わせてニコリと笑いました。
これは、本当に、素晴らしい成長です。
もう大丈夫だな~、きっとすぐに弾けないことものりこえて、楽しめるな~と確信できた瞬間でした。

そして、またもや、見学の時のモデルレッスンとなったMくん。
「なんでや~!」とうなだれていましたが、今回は、緊張することはなく
いつもの、Mくんのレッスンでした。
「ん~ちょっとまって!」といって、テキストをペラペラとめくって見るMくん。
そして「あのね、今、時間稼いどると!」と嬉しそうに言っていました。
新しいテキストを少し弾きました。
そのうち、見学に来た二人の女の子は、レッスンがおわった子や待っている子たちと
遊び始めました(*^_^*)
子どもたちは、すぐに友だちになれますね。

そして、そして、今日ははじめての体験レッスンのMaちゃん。
それにしても、この教室には、Mから始まる名前の子が多いですね!
「なんて呼ばれてる?」と聞くと「ま◯」と言ってました。
それから私が「ま◯ちゃん」というと「はい、は◯だ ま◯とです!」と
その都度、元気な声で返事をしていました。
初めてのレッスンなので、ま◯ちゃんが知っていて、自分で弾いている曲を
何曲か弾いてもらいました。
そして、あの曲ね、教科書に載ってるよね、とか、この曲知ってる?と
楽しい時間を過ごしました。
そして、今日は、私の音楽教室では、恒例の「ネコ踏んじゃった」を
覚えて帰りました。
そして、ま◯ちゃんに、「テキストやる?それとも、自分の好きな曲弾きたい?」ときくと
「自分の好きな曲がいい」ということだったので、テキスト無しとなりました(笑)

そして、見学に来たお母さんと少しお話しましたが、私のレッスンはカルチャーショックだったそうです(爆)そうだと思います(*^_^*)
「すごく自由ですね。。。でも、すごく楽しそうですね。」とのお話。
「楽しく」を一番に考えているので、そう言っていただけたことはとても嬉しかったです。

見学に来ていたHちゃんは、Kちゃんのレッスンをきいていましたが、
そのうち「Hちゃんも、弾きたい。ピアノ弾きたい。」と言ったので、
Kちゃんの曲のワンフレーズを練習しました。Kちゃんも教えてあげていました。
Kちゃんが、教えてあげていることが、私には感動でした♡
そして、私とKちゃんとHちゃんとで、一緒に弾きました。
みんな片手ずつの楽しい連弾の時間になりました。

見学にこられたお母さんがカルチャーショックをうけられるのは、とても良くわかります。
Hちゃんは、すでにピアノを習っていて、本当にきちんとレッスンされているということ。
私の音楽教室の自由ぶりには、本当に、びっくりされたと思います(笑)。
あまりの、違いぶりが、ちょっと、申し訳なかったかな?
私は、きちんとされている音楽教室を、素晴らしいと思います。
「きちんと」というところは、私が、なかなか実現できないことでもあります。
そして、私自身も、そういう教室で育ってきました。
かなり、異端児ではありましたが。。。(笑)

お母さんにもお伝えしましたが、お母さんが大丈夫だったら、来てくださいということなんです(*^_^*)子どもは、すぐに慣れるし、それなりに楽しんで弾くことができると思います。
お母さんの価値観や、大事にしているものがあると思うので、それを大事にしてほしいと思います。

私の教室は、楽譜がきちんと読めて、それを弾けて、音楽的に素晴らしい表現力をつけてということも、もちろん目指したいですが、それとはまた、別なところも、大事にしたいと思っています。
それは、今こどもが、どんな状態で、どんな気持ちで過ごしているのか。
その気持を、音にしたりできるか。ピアノが、自分の友だちのような存在になれるか。
そして、私が、大人として、子どもたちの生き方を、少しでもサポートできるかということです。

また、私自身が、自閉傾向のある、大変な子どもだったので、
自閉症や、アスペルガー、ADHDの子どもたちのレッスンを積極的に受け入れています。
その当事者である子どものことも、そのお母さんのことも、サポートできたらと思っています。
私の目指すところは、子どものレッスンとお母さんのカウンセリングがセットになっているレッスンです。
月に一度のママランチ会をやっているので、その時に、少しの時間でも、ひとりずつのお母さんとのお話の時間がとれたらと思っています。

最近の私のしごとは、午前中から、午後にかけては、講座や個人セッション、
夕方から、ピアノ・レッスンという流れになっています。
もともと、完全燃焼タイプなので、一日に沢山のセッションはできない人です。
午前・午後頑張って、夕方から子どもたちと楽しい時間を過ごして癒されるのは
最高のスケジュールだと思います♡あ〜しあわせ!


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